諸国郷土玩具館
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2棟がつながる双子蔵の外観が印象的な
諸国郷土玩具館。
妻壁(外壁の正面部分)に設けた飾り窓。
〇と◇の形が 良いアクセントになっています。
妻壁に設けた飾り窓。
内側にはオーダーメイドのステンドグラスをはめ込みました。
郷土玩具の色鮮やかな色彩と ステンドグラスの色ガラスが
マッチングして 独特な雰囲気です。
実はとても色鮮やかな日本の郷土玩具。
そもそも節句やお祭りごとを盛り上げるために作成された玩具には
五穀豊穣、安全祈願、様々な願いやお祝いの意味が込められているため色鮮やかだそう。
そんな郷土玩具が引き立つよう、内装はトーンを抑え 土壁塗りの素朴な雰囲気を生かしています。
2階に通じる内部階段も 無垢材で造作。
金物を使わない込み栓という伝統工法で仕上げています。
手間ひまをかけた作りは 郷土玩具の作りと通じるものがあり
建物も展示物の一部としてそぐうものを、かつ展示物が引き立つもの、と意識して
各部分を仕上げています。
柱勝ちの木組み。
通常は横に通っている梁に屋根を受ける柱(束)、それを支える柱が下に取りつく(梁勝ち)のが一般的。
こちらではあえて柱勝ちにする事により、人が両手を広げて支えるイメージを木組みで表現しました。
もちろん構造の一部として機能していますが、少しの工夫で与えるイメージは大きく変わります。
細かい部分、あくまで気づかない部分かもしれませんが
郷土玩具から感じられる「人のぬくもり」を建物にも反映させました。
別棟の飾り窓のステンドグラス。
光で展示物が褪色しないように、引き戸を取り付けています。
スライドするひし形の戸が 壁のアクセントになっています。
漆喰となまこ瓦と焼板。昔ながらの蔵造りの博物館。職人たちの手仕事によるケヤキ丸太の木組み。
漆喰塗りの窓枠映えるステンドグラス。土壁にも左官職人による技が光っています。そんな素朴。
ながらも上質な空間を色鮮やかに演出してくれる郷土玩具たち。
まさに日本伝統の建築文化と芸術文化。その新たな魅力を是非再発見してください。
◆RNCニュース『道を歩けば』に出演
郷土玩具館 出演内容
◆諸国郷土玩具館
〒712-8041 岡山県倉敷市福田町福田2418-2地図はこちら
TEL:086-455-7873
開館時間:午前10時~午後4時
休館日 :不定休
入館料 :一般300円 小・中学生 150円