【屋根】
元は茅葺だった屋根を途中鉄板で覆い、この度瓦型の板金屋根に吹き替えた。重厚感を持たせつつ軽い屋根で建物への負担を軽減した。
元の形状はそのまま。装いが変わるとまるで違う建物のよう。
【目隠し格子】
玄関の出入り時に人目を避けられる昔の袖垣の役目として、大工の手作業で格子を設えた。
【廊下】
玄関から続く長い廊下は昔の名残の大きな梁が。
懐かしく感じられる空間。
【梁】
以前は天井裏に眠っていた梁を表し、補強するため新たな梁を取り付けた。大工が丁寧にカンナ掛けを施している。
【LDK】
LDKの全景。壁を抜き、広縁から奥のリビングまで、一部屋続きにした大空間。
大勢で賑やかに団らんできる。
【造作収納】
構造的に必要な柱を取り込んだ造作収納。手持ちの家具を加工してベンチ風に仕上げた。
光がたっぷりの窓際で読書にふけりたい。
【和室】
仏壇スペースと床の間を新たに設けた和室。
建具を開放するとリビングへと続き、障子を閉めれば和室の単独空間に。
【寝室】
古い梁をそのままに落ち着きのある空間に。梁の上をオープンにして天井を繋げるとより広く感じられる。
南向きの寝室は調光可能なスクリーンを取り付け、光の調節も可能に。
【子ども部屋】
補強の柱を利用し、デスクとベッドを造作した。
複雑な梁の形を残したことで面白い空間に。
【洋室】
元はキッチンだった部屋。大きな収納に全てしまってシンプルな部屋に。
昔の建具も再利用して取り付けた。
【洗面所】
洗面所は廊下の一部に設け、鏡や収納も目的に合わせて造作した。