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実例紹介

施工事例

ハコニワの家/倉敷市

南道路に面した約50坪の敷地に建つ「ハコニワの家」。

日当たりに恵まれる一方、道路からの視線が気になる住宅地の中で、プライバシーを守りながら、光や風、庭の緑を身近に感じて暮らせる住まいを目指しました。

道路側への開口は抑え、庭とテラスを建物の内側に抱え込むように配置。LDKはその庭へ大きく開き、室内と外がゆるやかにつながります。

建物を必要以上に大きくするのではなく、庭やテラス、空までを暮らしの一部として取り込むことで生まれる、実際の面積以上の伸びやかさ。周囲の視線を気にせず、カーテンを開けて庭とともに暮らせる住まいです。

 

【コンセプト】
南道路に面した約50坪の敷地。
日当たりに恵まれる一方、南側に庭を設け、そこへリビングを大きく開く一般的な計画では、道路から庭や室内への視線をどう遮るかが課題となる。
そこでこの家では、道路に対して直接開くのではなく、庭とテラスを建物の内側に抱え込むように配置した。
道路からの視線を建物そのもので遮りながら、LDKは内側の庭へと大きく開く。
プライバシーを確保しながら、庭や空、光を暮らしの中へ取り込み、住宅地の中でもカーテンを閉めることなく、外部へ伸びやかに開いて暮らせる住まいとした。

【外観】
住宅地に対しては窓を必要以上に設けず、外からの視線を抑えた静かな佇まいとした。
一見すると閉鎖的にも見えるが、道路側への開口を絞ることでプライバシーを確保し、その分、建物の内側では庭やテラスへ大きく開くことができる。外に対して閉じる部分と、内側へ開く部分を明確に分けることで、周囲の視線を気にせず、光や風、庭の緑を暮らしの中へ取り込んでいる。
大きく建てることで豊かさを得るのではなく、建物のボリュームを抑えることで周囲への日影や風通しにも配慮し、その周囲にある庭や空、光といった外部環境を住まいの一部として取り込んだ。周辺環境への配慮と、内外が連続する伸びやかな暮らしの両立を目指した。

【玄関】
玄関には庭に向けて大きなFIX窓を設け、住まいに入った瞬間に緑が目に入るよう計画した。
窓越しには植栽、その奥にはテラスやLDKの気配が重なり、視線が内から外へ、さらにその先へと伸びていく。限られた玄関の広さの中にも、庭を取り込むことで奥行きと開放感を生み出している。

【テラス】
リビングに面して設けたテラスは、室内と庭をつなぐ中間領域として計画した。
大きな開口を介してリビングと連続させることで、庭との距離を近づけ、室内にいながら外の光や緑を身近に感じられる。
内でも外でもないテラスを暮らしの間に挟むことで、リビングに奥行きと伸びやかな広がりをもたらしている。

【庭を取り込むLDK】
LDKをひと続きの空間とし、それぞれの場所から庭やテラスを感じられるように計画した。
リビングから正面へ庭が広がるだけでなく、ダイニングからも植栽を望み、キッチンに立つ時にも外の光や緑が視界に入る。
庭を一方向から眺めるのではなく、LDKのさまざまな場所と関係させることで、外部を暮らしの中へと取り込んでいる。
室内の広さだけに頼るのではなく、庭やテラスまでをひとつの生活空間として感じられる、伸びやかなLDKとした。

【キッチンと造作収納】
キッチン前面には、空間に馴染む木製の造作収納を設けた。
日常使いの収納に加え、テレビ周辺機器も納められるよう計画した。
テレビ背面から造作収納まで隠蔽配管を設け、配線が表に出ないすっきりとした納まりとしている。
キッチンを単なる設備として切り離すのではなく、家具や収納と一体的に整えることで、ひと続きのLDKにすっきりとした佇まいをつくった。

【光を導く階段】
ダイニングに面して設けた階段は、上下階をつなぐ動線であると同時に、2階に差し込む朝の光を1階へと導く役割を持たせている。
階段を介して朝の光がやわらかく1階のダイニングまで届き、時間とともに移ろう光を感じられる空間とした。

【囲われた庭】
建物に囲われるように設けた庭は、周囲からの視線を抑えながら、上空へと大きく開かれたプライベートな外部空間。
建物に囲われた安心感の中に、植栽の緑と空が広がる。住宅地の中に小さな自然をつくり、暮らしのすぐそばで季節や光の移ろいを感じられる場所とした。

【 ハコニワの家/倉敷市】

設計/施工
なんば建築工房
エリア
倉敷市
撮影
2026年

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