【下津井で祝う、古き良き結婚式】まちを彩る「花嫁道中」──古民家とともに歩む未来
皆さんこんばんは。
岡山県倉敷市の古民家リノベを手がける工務店。なんば建築工房の正田です。

5月25日、倉敷市下津井の旧道で「花嫁道中」が盛大に開催されました。
伝統的な町並みが残るこの地域で、白無垢の花嫁と紋付袴の花婿が、赤い番傘のもと、ゆっくりと道を練り歩く姿はまさに絵巻物のようでした。道の両側には多くの人が詰めかけ、笑顔と拍手、そして「おめでとう!」の声が飛び交いました。
今回主役となったのは、私たちなんば建築工房のスタッフである東京から移住してきた長谷川さんと、大阪から下津井に移住されたさくらさん。職場の仲間として、そして地域を一緒に盛り上げる同志として、二人の門出を心から祝福したいという想いで、スタッフも準備段階からこのイベントに関わらせていただきました。

この「花嫁道中」は、ただの結婚式ではありません。下津井という歴史ある港町に根づく文化や、町並みを活かした“町おこし”の一環として行われたものです。古くは北前船の寄港地として栄えたこの町も、時代とともに空き家が増え、地域の元気が薄れつつありました。そんな中で、今回のようなイベントが行われることは、地域に新しい活気と誇りをもたらす、大きな意味を持っています。

通りには手作りの紅白の花が敷き詰められ、地元の方々が着物姿で沿道を彩り、訪れた人々をもてなしてくれました。かつてのにぎわいを思わせる光景に、「昔の下津井を思い出した」という年配の方の声もあちこちで聞かれ、まちの記憶が呼び覚まされた一日となりました。
当社はこれまで、古民家のリノベーションや空き家活用などを通じて、地域の風景と暮らしを守る活動を続けてきました。そして今回は、町おこしを目的とした地域団体「しもついシービレッジ」とも連携し、単に家を建てるだけではない、“人と人、世代と文化をつなぐ”活動に参加できたことを、大変誇りに思っています。

NHK岡山でも当日の様子が放送され、多くの方にその雰囲気が伝わったことも嬉しいニュースです。まだご覧になっていない方は、ぜひ以下のリンクからご視聴ください。
▶ NHKニュース「花嫁道中」放送映像はこちら
また、私たちが町おこしの一翼を担っている「しもついシービレッジ」についてはこちらからどうぞ。
▼ しもついシービレッジ公式サイト

長谷川さん、さくらさん、本当におめでとうございます。
地域の人に愛され、地域の人の笑顔に囲まれ、私たちも幸せのお裾分けを頂きました。
お二人の未来が幸せに満ちたものとなりますよう、スタッフ一同、心からお祈り申し上げます。そしてこれからも、地域とともに歩む建築工房として、まちの笑顔を増やすお手伝いをしていきたいと思います。