里山の風の家 「2023 四国化成空間デザインコンテスト」 一般住宅 内装部門 トータルコーディネイト賞受賞
- 新築
里山に囲まれた畑の一角に夫婦２人・子1人の約30坪の平屋を計画。
前面道路から複雑な高低差のある土地であったため、外構によって使いやすいアプローチを計画するとともに、高低差を生かしたプライバシーが確保された庭を設け、内外の関係性を考慮した開口部の設計をすることにより、里山の風を感じられる開放的な平屋が完成した。
【ファサード】
シンプルな外観とし、ボリュームを小さく計画することで、周辺環境に溶け込む建築とした。
【玄関・和室】
玄関ドアを造作とし、天井仕上げを外部まで延長させることで空間に広がりを与えている。土間収納の建具は壁と同じ仕上げとすることで、存在感を消している。
玄関からはLDKを通ることなく直接和室へ上がれる。障子を開閉することでフレキシブルに使える空間構成とした。
【和室・フレキシブルな空間構成①】
玄関側のみ障子を開ければ玄関土間、和室の一体的な空間となる。LDKとは仕切られているため、客間として使うことができる。
【和室・フレキシブルな空間構成②】
障子を閉め切れば独立した和室に。LDK側の障子を開けると、和室がLDKの延長となり、広々と使うことができる。
【LDKと和室】
視線の抜けをつくることで、床面積以上の広がりが感じられる空間となる。
【造作家具】
キッチン前、背面の家具を造作することで統一感が生まれる。
【大開口】
ＬＤＫ南側の大開口の先には庭の桜と山の借景があり、里山の風を感じることができる。
【FIX窓】
枠のないFIX窓とすることで、壁と天井の仕上げが庭へと延び、流れるように桜へ目がいく。
【造作洗面化粧台】
【寝室】
寝室の奥にはWICを設けており、さらにその奥にはもう一つの寝室を計画。
LDKからそれぞれの寝室への出入りが可能で、回遊できる動線となっている。
必要最小限の明るさしか必要としない寝室には、風通しの窓を高い位置に設置し、プライバシーを確保した。
【パッシブデザイン】
夏と冬それぞれの太陽高度を考慮して軒の出、袖壁を設けた。夏の日差しは遮り、冬の日差しは室内に取り入れるような計画とした。
【 里山の風の家】
- 設計/施工
- なんば建築工房
