なんば建築工房
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広島の旅

倉敷の工務店なんば建築工房の田中です。少し遅めの夏休みを頂き広島に行って来ました。

1日目は世界遺産の厳島神社へ。満潮から干潮に潮位が変化するなか大鳥居への道が開けるにつれて気温も高く蒸し暑い中たくさんの人が鳥居に向かって海を渡っていましたよ。

画像は社殿越しに見る大鳥居ですが社殿の床は松。

こちらの床は真ん中に木目のある「中杢」が使われています。写真を撮り忘れてしまったけれど回廊には目の詰まった柾目の床板も貼られていたりと補修を重ねて貼り換えられた痕跡がありありでした。

ただし、これだけ海に近くずっと海の上に立っていて乾くことのない柱や床であれど立派な社殿が保たれているのは凄いことだと感じました。

そして2日目は平和記念公園へ。

この日はあいにく警報級の大雨。大雨といえどたくさんの人が訪れていて各々の表情には80年前のあの日に思いを寄せる眼差しを感じました。

8月6日は「建物疎開の実行日」との事で遠征や学生がこの辺りにたくさん動員されていたそうです。たまたま居合わせた人も多くいてなおさら無念だったでしょう。

※「建物疎開」とは空襲による火災が広がらないようにあらかじめ建物を壊して空間を作ること。

「建物疎開」という言葉を初めて知りましたが今で言う「区画整理」に通じるものですね。

今回の広島の旅は学びを感じる旅となりました。