なんば建築工房
スタッフブログ

古民家鑑定の様子を撮影しました!

先日、下津井にある築100年以上の古民家鑑定の様子を撮影しました!
実際の鑑定ではなく、撮影用のデモ的なものですが、実際に古民家鑑定士である社長に建物のことを色々教えてもらいました。

社長曰く、「メガネがハイカラで胡散臭いな〜」と言っていました

昔の回船問屋として栄えた豪邸ですが、もう長い間空き家となっていて、時間が経つにつれて腐朽が進んでしまっています。

瓦が波打って、建物も傾いています

古民家鑑定の際には、床下、屋根、外壁、建物内、構造など、さまざまなポイントを、専用の器具を使って測定していきます。

※これは特に何も指差していません。

実際に建物の傾きも測定してみたのですが、結果は基準値を大きく超える結果に。
過度に傾いた建物で生活すると、姿勢が悪くなったり、徐々に体調にも影響してくるため、注意が必要です。

傾きを測定する専用器具

このお宅では、雨漏りも発生していました。現在は応急処置をしてありますが、木が腐ったり、ジメジメした場所を好むシロアリの温床になるため、早めの対処が必要です。

こんな感じで、1時間ほど撮影しました。
小屋裏に上がると、現代では見ないような立派な曲がり梁が屋根を支えていて、昔の職人さんの技術力の高さを感じました!

取り壊しなどでだんだん数が減ってきている、日本の古民家。
大切な日本の住文化として、未来に繋いでいきたいものです。

同じテーマの記事

既存床を水洗いをして再利用(SDGs)

現在、施工中の現場 2F床材を撤去して、一度工場に持って帰り、大工が水洗いをしています。 床材を乾か…続きを読む

借景に宿る日本の美意識 〜お寺の改修工事から感じたこと〜

岡山県倉敷市にある工務店、なんば建築工房の正田です。 本日は、お寺の改修工事の打ち合わせに伺いました…続きを読む

賢い古民家の選び方⑤ 在来工法と伝統構法の違い

株式会社なんば建築工房代表の正田です。シリーズでお届けする、「賢い古民家の選び方」第五弾です。今回は…続きを読む

同じテーマの記事をもっと見る