第23回サンセットフェスタ in こじま
―地域の力と、住文化を未来へつなぐ想い―
1.瀬戸内の夕景とともに感じた「地域の力」
昨日は夕刻に開催された「第23回 サンセットフェスタ in こじま」に参加させていただきました。
瀬戸大橋を望む児島の海辺で、瀬戸内の多島美と美しい夕日を背景に、音楽イベントや地元の出店などが並び、地域全体が一つの輪になって盛り上がっていました。
私自身、このイベントに初めて参加しましたが、瀬戸大橋をバックに聴く音楽は格別で、児島ならではの情景と人の温かさに心を打たれました。
2.地域が元気になることが、住文化を守る力になる
今回、児島商工会議所の副会頭としてこの場に立ち、改めて「地域が元気であることの大切さ」を強く感じました。
私たちが日々取り組んでいるのは、古民家の再生や空き家の活用、職人の手仕事を通じた日本の住文化の継承です。
しかし、これらの取り組みは単に趣味や文化活動として成り立つものではなく、地域そのものが活気を取り戻してこそ、本当の意味で続いていくものだと感じています。
地域がにぎわい、人が集まり、若い世代がこの地に住みたいと思えるようになる。
その循環が生まれたとき、初めて私たちの「家づくり」や「手仕事の継承」も次の世代に引き継がれていくのだと思います。
だからこそ、空き家対策や移住促進、まちづくりの活動は、建築業としての私たちにとっても欠かせない“下支え”の役割を果たしているのです。
3.空き家・古民家・まちづくりはすべてつながっている
空き家の活用、古民家の再生・リノベ、地域のイベントや移住支援――これらはそれぞれ別の活動に見えて、実は一本の糸でつながっています。
地域の暮らしを守り、人と人が集まる“場”をつくることこそ、まちを元気にし、日本の住文化を次代につなぐことになる。
そんな想いで、これからも活動を続けていきたいと思います。
昨日のサンセットフェスタは、まさにその象徴のような一日でした。
地域の笑顔と夕日の輝きの中に、児島の未来への希望が見えたような気がします。
4.職人の手仕事を次の世代へ
そして最後は、最近TVの千鳥の「鬼レンチャン」で知られる木山裕策さんとも記念写真を撮らせていただき、心に残る締めくくりとなりました。
改めて、こうした地域の盛り上がりの中で、職人さんの手仕事と技術者の知識を未来へつないでいく責任を感じています。
なんば建築工房として、これからも地域とともに歩み、古民家や伝統建築の魅力を次の世代に引き継いでいけるよう、精一杯取り組んでまいります。