なんば建築工房
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日本の伝統の美を考える 陰翳礼讃

以前から気になっていた谷崎潤一郎の陰翳礼讃(いんえいらいさん)。先日、本屋に行ったときに目に留まったので、即購入し、その日のうちに読み終えてしまいました。

昭和初期の作品のため、令和の時代に生きる私には、イマイチ?なところもありますが、日本古来の美意識・美学を知る上ではとても参考になります。

例えば、紙について、

唐紙や和紙の肌理(きめ)を見ると、そこに一種の温かみを感じ、心が落ち着くようになる。西洋紙の肌は光線を跳ね返すような趣があるが、奉書や唐紙の肌は、柔らかい初雪の面のようにふっくらと光線を中へ吸い取る。

— 谷崎潤一郎著『陰影礼賛』※本書より一部引用

1300年の歴史のある美濃和紙 光を透かした時の美しさが随一だと言われる

照明がどこにでもある現代とは違い、明かりが少ない時代に生きてきた先代の知恵が、限られた明るさの中で生まれる光と影の美しさを生み出してきたのだと。日本の伝統の美を考える良い機会になりました。