今年も地元の中学生がチャレンジワークに来られました


毎年、この時期になると地元、倉敷市児島の中学生がチャレンジワークという職業体験に来られます。
なんば建築工房では職人の手仕事や建築に興味のある学生の受け入れを行なっていて、3日間でいくつかの部署で体験をしてもらいます。
この日のスケジュールは下記の通り。
①社長と一緒に草むしり。
「現場を綺麗に保つことで安全に作業できるだけでなく心を整えることができる」という「棟梁の心」を学びました。

②続いて社内の会議に参加した後、武政大工による工作ワークショップ。
まずは大工さん手づくりの上棟体験キットで家を組み上げる体験を先日入社された経理スタッフと一緒に行いました。
コンコン!コンコン!という気持ちのいい音が響いていました。

③その後も大工道具を使って、調味料ラックや木のヘラを制作。
手仕事の楽しさを体験してもらいました。
「これから先は忙しい日々が待っているだろうけれど、いつかおじいちゃんおばあちゃんになって、ふと時間ができた時に、今日大工さんと木を削って作ったな、と思い出してもらえたら嬉しい」という武政大工の言葉が印象的でした。


これから先を生きていくこどもたちはどんな職業に就くのでしょうか。
世界はもっと便利になっているかもしれない。
スマホで家の鍵を開け、AIが料理をつくり、ボタンひとつでなんでもできる時代。
でも、どんな時代になっても、手でつくるものには、特別な力があります。
大工は木に触れて、その木の癖を感じながら、削り、組み、磨く。
左官の鏝(こて)で塗った壁には、風や光を受け止めるやわらかさがある。
職人がひとつひとつ、手で仕上げた家には、あたたかさと強さが宿る。
そんな家族の時間を包む「場所」を、心を込めてこれからも作り続けていけたら、と思う1日でした。