【脇玄関】
落ち着いた雰囲気の脇玄関。メインの動線を邪魔しないよう、上品に仕上げている。
高さを抑えた杉の一枚板の巾木を配することで、控えめながらも印象的な玄関に。
【玄関】
茶室の待合をイメージした、玄関脇の腰掛。飾り棚としても使える。
柱には曲面をそのまま生かした面皮柱を使用。熟練の大工職人だからこそ仕上げられる、落ち着いた空間に。
柱や壁を受ける束石も、リノベーション時に出た石材を再利用した。
【坪庭】
脇玄関正面の坪庭。
もともとは8畳間だった空間を、屋根を取り払って坪庭に変身させた。
奥に続くリビングへの採光・通風を確保するとともに、京都の町屋のような、涼と落ち着きのある癒しのスペースになった。
【LDK】
木の風合いが落ち着くLDK。
北の奥まった場所に位置するため、以前は暗くジメジメとしており、昼夜を問わず電気を付けていた。坪庭のおかげで、風通しが良く明るい空間になった。
【LDK】
空間のアクセントにもなっている、ケヤキの丸太梁。
奥の階段の空間や2階を支えるため、あえて長手方向に設置した。実用とインテリアを兼ねた、構造美を感じる印象的な空間に仕上がっている。
【坪庭】
リビングから望む坪庭。
床と同じ高さで仕上げた畳コーナーは、地面に近く寛いで過ごすことができる。
【和室】
落ち着いた印象の和室。
既存の床板を再利用し、素材の美しさを際立たせるよう、華美な装飾は施さず、質素かつ素朴に仕上げた。
手漉き和紙の襖紙も、派手ではなくとも良いアクセントとなった。
【屋根】
複数の屋根が重なり合う複雑な取合い。
増改築を繰り返した現場のため、新たな屋根掛けには大工の豊富な経験が不可欠。