Vol.9 見直される在来工法

100年単位で長持ちするのはやはり在来木造住宅。
難波社長が予見する建築業界の未来を語ります。

 


                                                                                   [青字]インタビュアー [黒字]難波社長

 


コストはどうなんですか、その置き屋根の

 

コストですか。それはやはり土をして置き屋根する方が高くつきますよね。その方が高くつきます。屋根の上に土をのすというのは、大変な作業です。

 

それは左官さんのお仕事なんですか

 

左官です。で、そうしてやったという話をきいて、「次に難波くん、今度は土壁を壁に当然使うと、それの外にももう一度外断熱で全部くるみなさい。理屈的にはこうだ」と、いうわけですね。ためしにやってみたと。やったら非常にそれが良かったんですね。土壁の蓄熱というかたちですね。一遍ぬくもると冷めにくい。外へ断熱があるから内側手にぬくもったのがずーっと、夜が明けるまで、一遍温まっとりますからその熱が中へ部屋内に向けて放熱する。ゆうのが体感できたですし、実際に温度計を室内にやっていったら温度計が11℃落ちない、真冬でね。真夏は真夏で一遍冷えますよね。冷えたらなかなか暖かくならないからいつ入ってもヒヤッとしとる。で気密性もあるという。ならクーラなんかも35坪程度だったら1台で本当にできますもん、冷暖房が。

 

真冬に、冬の太陽光線が、どの高さからはいってどこまでさしこむか。差し込みが長いほど絶対部屋の中はぬくもるわけでしょ。だからそうゆう家づくりをするわけですね。それから、夏になるとそのさしこむ窓を遮蔽してやればいいわけです。雨戸を閉めるとか、外へカーテンを落とすとかして。日差しも高くなりますから、当然軒を出しておけば日差しは絶対入ってきませんから。そういう工夫をするんですね、こまめに。人間のバタ臭いですけども。でも住むゆうたらそういうことじゃないですか。戸を開けたり閉めたり。何もせずにスイッチとか機械に頼るゆうんじゃなしに、自然と仲良く付き合いましょうと。季節、調子の良い時に窓を開ける。で、窓を開けて冷たい空気や涼しい空気が入ってくる。それはとりいれてやる。取り入れたその空気を土が貯めてくれるわけですから。それ以上になったらそこで戸を閉める、カーテンしめる、逆にあける。そういう作業で自然と上手に付き合いましょう、これが本当のエコロジー。で、今の話は去年の6月に、住生活基本法というのが制定されたんですね。まだこれ誰も言ってないんですけれども、今大手さんが必死になって開発しよるんですね。これはキーワードは「環境・共生・循環」ゆうのがキーワード。要は今のCO2削減。今までの大量消費型住宅ではもうダメなんじゃないのと。100年200年というサイクルの住宅を考えにゃいけませんよ、これからはと。ということで、住宅ローンなんかもそういうのを今開発中です。全く私が今言よる事でそういうのが裏付けて、今度は法的にそれが応援してくれるようになって、おそらくもう半年後ぐらいにそういう動きが出てくるはずです。必ず出てくるはずです。で、今いろんな工種がでたり。この前から大和ハウスが「外側断熱」とかゆうて今PRしとるじゃない。あんなんそれのもう最たる、第1回目のPRですよ。こちとらはもっと前から考えてやりよるし。100年200年サイクルの住宅ゆうことになると、その家に住む人のあれで、いろんな間仕切りに変えていかにゃいかんじゃないですか。そうやってくると今の在来工法なんかうってつけですよね。大黒柱ドーンと置いて、組んで。その大黒柱さえ動かさなんだら、間仕切りは好きに変わるじゃないですか。で、太い柱ということで100年200年もつということですから。在来工法はこれからはもう一番、どうゆうたらいいかなぁ、花形の建物になるはずですよ。

 

パネルだったら?

 

パネルだったらもうできん。ツーバイなんか100年200年ゆうたらもう無理でしょう。木が薄いじゃないですか。それも集成材。もうだいたい木ゆうものは風化していくわけですからね。なぜその柱とか在来の木が風化しないかいうのは、木がもっとる油気、云々。それで風化しないわけですよ。当然僕らが建てよる在来も風化していくんですが、大きいですからその風化が途中で止まるわけでしょう。ツーバイフォーとか軽量鉄骨型の住宅なんかいうのは、薄いじゃないですか。完全に風化。もつはずがない。だからそこらは、どうゆうクリアの仕方を、今の住生活基本法にのっとって、100年200年ゆうたらどうやって向こうらはPRしていくんか。今頭ゆわいとると思いますよ。積水さんなんかも。できんから今黙ってるんです、みんな大手が。できないから。今こそ在来さんがそれを付きあげていってら全然違う結果になるでしょうね。ですから、もうひとつそれを見越して、うちはそれを今度はやると。ほんならどこの工務店もやりだすはずなんですよ。やったときに、今度は競争相手が、近所のそうゆうあれになってきますから。次の対処の仕方が私は左官であると読んどるわけですね。左官の技術。左官の仕上げの自由さ、表現の自由さ。これをもっとる方がまた勝ち、ゆう試合展開に、おそらくもうこの1、2年くらいででてくるでしょうね。「あそこは独特の仕上げをもっとる」という事で。

 

改めて在来工法の良さっていうのが見直されるっていうことですね。

 

絶対見直されてくると思いますね。どれをとっても良いですもん。今要求されとる100年200年ゆうところでどうもたすか。それからその間の、今、住宅性能表示があるじゃないですか。それをもっと中を充実さそうと。細分化しようと。先程いうた間仕切りの可変性。ゆうのは今項目には無いんですよね。しかし在来だったら可変性なんぼでもあるわけですね。ツーバイなんか難しいですよ、可変性は。あれは壁でもたせてますから。

なんば建築工房のこと|会長インタビュー

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