Vol.6 棟梁の定義とは

棟梁に求められるあらゆる能力。
難波社長が本物の棟梁とは何かを語ります。

 


                                                                                      [青字]インタビュアー [黒字]難波社長

 

 

棟梁の定義というのは、何か決まったものがあるんですか。どこまでできたら棟梁

 

棟梁、人の上のTOPにたつ人。全部できにゃいけん。設計もできる。施工もできる。経営もできる。お金のバランスがねぇと棟梁にはなれませんから。

 

そういう意味での棟梁っていうは、なんばさんには何人いらっしゃる

 

いや、そういうふうには、僕もまだ棟梁じゃありませんもん。ぼくもまだまだ棟梁ではありません。そういう意味での本物の棟梁にはならないけれども、なれないけれども、棟梁になりてぇと、思うとる人間は多いと思う。そうゆう会社でありたい。

 

こうゆう家がありますと。で、これの立面図かけということで、ここへ間仕切りおるからゆう事で、これを棟にして、図面をこうかいとるわけです。かいとんです。この家は、こちらからよく見えるんですよ。外からね。ほんなら、これを棟にしたら、こうした時に、この距離が違いますから、ここはものすごく高い位置になるわけわけですね、屋根が。こうゆう事になって、こうゆう家。ここは見えません。つまり、こうゆう家になる。ならこちらとこちらが高さが違うゆうのがものすごく違和感があるわけ。出来上がったら。もう100%違和感がある。こりゃダメよと。必ずこれのま半分のところへ棟を置きなさいと。いうて今日指示だした。なおかつ、それをやるゆうことは、つまりここが位置が下がってくるんだけれども、棟が下がるわけです。棟が下がるゆうのは、今度はこの建物の後ろに家があるわけです。で、いろいろ配慮してあげにゃおえん形でもありまして、後ろへよすゆうことは、後ろの人にとってはものすげえじゃまくさいが。そうゆう意味では今度これを下げてあげるわけだから、棟を。下がってくる。目の前に来るのが下がってくるわけだから、よりこっちは条件が良くなるわけ。そうゆう意味あいも込めて、バランスもいいし、近隣に対する配慮もあるよと。いう形で、こうゆう屋根のかけ方じゃおえんよと。いうことで、今日直せと。見て両方が同じ高さの家の方が、絶対良いはずなんですよ。

 

オーソドックスな、まったくオーソドックスな家なんじゃけど、できあがったもんが嫌味にならん。だけども人は「なんかかわっとるなぁ」「同じじゃけどなんか違うなぁ」ゆうて、おそらくゆうと思う。出来上がったもの見て。けど、パッと見て、頭にさっと完成が浮かばんと言えれんのですよ。これらがキャリアなんですわ。数建っとるかどうかで。若い子はもう言われたまんま、このまんましか書かんですから。もうちょっとプラスしたりもうちょっとへつってみたりとかね。

 

いろんなパターンというか、実績いろいろ違うじゃないですか。面白いですね。

 

面白いです。だから儲からんのですよね。

あれは今度はね、玩具館を今つくりよんですよ。蔵の二棟ならんだような家。総二階の蔵みたいな。それの木組がケヤキでみな木組みをするんです。

 

面白いですね。どんな玩具なんですか。

 

郷土玩具。ねぶたのあるが。ねぶたのそうゆうものを一間角のものをぺたっと貼り付けて中の照明を出して、なら浮かび出ますが。ねぶたがワッセワッセで、あの車が動きよるでしょう。そうゆうイメージのもの。それから狛犬とか、張り子の虎もあれ郷土玩具ですよね。そうゆうものいっぱい地区地区で。各県の集めて、それを展示してみんなに見てもらいたいと。銭金抜きでしょうねぇ、その人も。で、やるのに、出会うた時に「なんばさんゆうところでぶつかって、お宅の建物なら安心できる。すんなり入れる。」ゆうて。

 

それは自分の家を建てたとかいうんじゃなくて。

 

なくて。もう今回初めて。すんなり。だからそういう人がうちの家見て、なんか感じてくれとんでしょうね。で、外観はほんなら蔵というイメージでいこうかゆうて。なら「ありがたいことですなぁ」ゆうて。でやって。1月8日に契約したんかな、うん。

 

いろんな施工実績が、どうゆうふうにして、どうゆうプロセスでああなるのかというところが非常に、そこに一番ノウハウがあるんでしょうね

 

あのお客さんもうちの展示会に2遍ぐらい来たのかなぁ。来て、その時に施工写真、施工例なんかも見る。ま、最初来た時に丸太かなんかがあったんだと思います。そのイメージがあって、で、来た。自分も民家というイメージかね、民具を置くわけですから。でそうゆうイメージをもっとった。で、ちょろっと来た。施工例を見ると蔵も、本式の蔵も全部やっとんだと、ゆうのが施工写真でわかるじゃないですか。で、「なんばさん、こうゆうのを思うんだけど」ゆうから、「僕だったらこうゆうのを作りますで」ゆうて、フリーハンドでささっと書いて。「あぁ、こうゆうイメージなんです」ゆうから「ほんならちょっと図面かいてみましょうか」ゆう。そのへんからです。だから、お客さんが何を要求しとんのか、聞いた時に的確に出せれるかどうか、波長が合うかどうかもありますしね。というところです。何の競争相手も何もない世界でね。だけど、だからゆうてこっちが高くとるとか云々ゆうんじゃなしに、全く同じスタンスで。「うちの適正利潤だけは、こんだけいるから、これ以上はもう勉強できません。これでこらえてください」ゆうような、もう真面目に話し合いです。

 

競合なんてあましいませんよね。

 

ないですよね。競合しないためにはどうするかじゃけども、今の考え方でいきよるとみんな、利潤から入るところが多いから。お客さんも、うちと話しよった時に、利潤じゃなしに技術とかそっちから入るから安心感があるんじゃないんかな。その違いじゃないんかな。家が先。家が先なんです、とりあえずね。それから結果お金はこのぐらいかかりますよゆう、そうゆう計算になる。だから逆に高すぎたとか。安すぎたゆうことはありませんわ。だいたい技術から入っていってこんなイメージ、波長は合う、で、このぐらいよおったんが、やっぱり結果的に大きゅうなるのはあります。大きゅうなったやつが、膨らんどるのを、「もう、わかった」もうわしも建物からはいっとるから建てたいじゃないですか。だからそんだけへつりますよね。へつっても同じだけのもん建てる。だから今まで儲からなかったと。もうそんだけ単純明快です。これが算数から入ると、もうこれだけだと。ゆうたらこんだけの提案から入るじゃないですか。なかなか波長は合わんです。そこの違いは大きいと思いますね。施主さんもなんか安心しとられる、わしと話ししよっての時には。私行って話して。なんか伝わるんじゃろう思いますよ。返す言葉で。なんぼ話していっても元に戻るのは、技術とか建物とかゆう、家のためにとかね、そうゆう話で落ち着くじゃないですか。というところで嘘もないし。ならそのままスムーズに、図面・見積もり。もっぺんやり変えの。契約ゆうパターンですね。そこにはよそが入ってくる云々ゆうのは、まずないですね。

なんば建築工房のこと|会長インタビュー

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