Vol.4 本当に施主のことを思って作られた家かどうか

理屈に合わなければ施主の要望を断ることも。
難波社長が本当のお客様本位の家作りとは何かを語ります。

 


                                                                                   [青字]インタビュアー [黒字]難波社長

 

 

匂いってありますよね。子供の時人の家に行ったら臭いみたいな

 

そう。ほんならね、貼りもんでやっておる建物はね、もう匂いがもろに来ます、みな。そら今光触媒云々で、クロスなんかにも匂い吸着云々、ゆうクロスが出来上がっとりますけれどね、なかなか。そら自然素材には勝てんでしょうね。そうゆう意味ではね、自然の素材に。それは匂いから、五感からくるものですからね。それから声を出して、こういうものは響くんですよ、バンバンバンバン。本物の中へ入ると、空気がスーッと入ります。声が、音も、耳からくる音。目から感じるもの。五感ですね。それから耳。鼻、匂いね。感じてみてどうですか。あなたはどちらが好きですか。そこで判断でしょうね、すべて。それからその家通されて、ま、腰かけるのか、地べたに座りこむ家なのか、寝ころんで見るのか。でまた感じてくださいと。やはりピーンと張りつめた家がいいんか、ゆったりした、できた家が良いんか。そのゆったりにも個人差がありますよ。ピーンとはりつめるゆう意味あいにも個人差がありますけれども。どの程度が好きですか、ゆう。それに対する仕上げ方法ゆうのはなんぼでもあります。本当に張りつめていくんだったらガラスばっかりで作ることも可能です。ステンレスばっかりで囲うこともできるし。コンクリートの打ちっ放しで囲うこともできますし。あなたがどうゆう張りつめたもんが好きですか。逆にゆったりゆうのはゆったりだけれども、泥臭いゆったりがいいんか、ある程度几帳面な中にゆったりさがいるんか。で、直線を使う、曲線のものを使う、で建物の雰囲気変わるじゃないですか。どれが良いゆうよりも、そこまでお話をして、それに対する空間提案を作る。それから間取りはどうなんかと。座った時の目線からどこまで見さすんか。そこでシャットアウトさす扉をつけるとかゆう、そこまで自ずからできてきますよね。

 

空気の話までされるんですか

 

しますよ。けどね、お客さんが展示会に来るじゃないですか。したら一番に言いますもん「匂いが違う」ゆうて。感じてくれとんですよね。「こうゆう匂いが好きでしょう。展示会で言われよりましたね。」ゆうてゆうたら。「あーゆう匂いは良いですね」ゆうて。「そんならそうゆう内装にしましょう」ゆうて。けど、電話かかってくる人はそれが好きだから電話がかかってくるんでね。だからそうゆう事をリピートで返すだけのことで。家の良し悪しゆうものは、決して高い安いでもないですよね。ただお客さんが求めてるそうゆう感覚の建物はこれだけ高くつきますよと。いや、その感覚だったら、このくらいでできますよということですよね。それを本当は、出来上がりを完全に想像さしてあげる提案まで持っていけりゃあベストでしょうけどね。バーチャルリアリティといいますかね。そんなところまでいけたら最高でしょうけどね。間取りが出来上がった、画面で扉開けたよ、入っていったよ。ここには丸太があるよと。そこに匂いまでついたら最高でしょうね。そうやったら誰も迷わんでしょう。確かにそこまで打ち込んであげて、まだうちの場合はそこまで丸太があるわとか垂木があるわとか色々そうゆうものまで作りこんででないとできませんから、相当な。クロスだけだったらね、真四角な箱だけだったらこう開けて中入ってもらって、いとも簡単なことですけどね。そういううちは家づくりじゃないですからね。なかなか難しい。だから写真で見ていただくしかないんですけどね。ここの家はこんなイメージですよと。

 

他にはありますか

 

あとは小さいことになるんですよね。こまめに収納部の中の棚の位置にいたるまで打合せしとるかどうかが、物置の戸を開けたらすぐわかるんですよね。

 

きちんと打合せしてるものとそうでないものとどう違うんですか

 

もう棚の中、一段だけとか。もう決められたもんだけ。ではなしに、ここの戸は棚板何枚で、その板がこうゆうふうに自由に動かせたいんだとか、そうゆうところまで配慮して家しとるかどうか。重要なことですよね、これは。
勝手口のところに、例えば棚板がこう一枚ぽんと出とったと。ほんなら勝手口に買い物を提げて、袋持っとるから、戸を開けにゃいけんのよね。その荷物をポンと置いて、鍵を開けると。これを取って行く。そこに棚が一枚あるだけで、全然違うじゃないですか。たった細かい事ですけれども、小さいことだけども良い家ですよね。ものすごく施主さんのことを思うとる。施主さんの事を思うとるかどうか。で、それが理屈に合うとるかどうかですね。お客さんがなんぼ良い良いゆうても絶対にしちゃあおえんこともあるんですよ。

 

たとえばどんな事

 

たとえば、施主さんが「僕は大黒柱が好きだ」と。「玄関入ったそばに必ず大黒柱が欲しい」いわれるんですよね。だけど、「それはお客さん、やっちゃいかん事ですよ」と。大黒柱というものはあるべきところ、力がかかるところ、そこに太い柱を入れて大黒柱して、それに梁を受けて、その梁とか大黒柱が自然に見えるから、あるべきところにあるから、溶け込んで見えるんであって、玄関のこんな狭い空間のど真ん中にまっすぐ大黒柱なんかがあるわけがない。で、その大黒柱はウワー伸びとるけどそこには梁も何も架かってない。これ何のために入れたんかゆうたらこれ見よがしに入れとるわけ。そうゆうものはやめなさいよと。ゆう事も言うてあげにゃいかんじゃないですか。理屈に合わない。それは飽きが来る。飽きの来ることはやめなさいよと。

 

なんば建築工房のこと|会長インタビュー

ページトップへ