Vol.24 社員大工を育成している理由

Q.社員大工を育成しているのはなぜですか?

 

これも本来は、一軒300万円なら300万円で手間請負ということで大工さん外注さんに、はい、してくださいと。外注さんは、300万円を150日で済ませば日当2万円、早くすればするほど儲かる。社員大工は一日なんぼしようが給料は変わらない。会社の利潤を確定させるなら外注なんですよね。だけど、社員としておいて、十分に仕事をさす、計算が成り立たんじゃないか、なんぼ働いても変わらないとなるとゆったり怠け者になる、もろ刃の剣。できるだけどこまで頑張れるか、社員大工として常用で使っている、腰を落ち着けて仕事をしろと。絶対粗い仕事はしない。自分が納得するまで、削るなら逆目がとれるまで絶対削る。その方がクレームがこない。そっちを今選んでいる。

 

Q.業界全体で大工が減ってますよね?

 

僕は職人は、粋に職人という自覚を持たすということは、そういう仕事を受注してそういう仕事を職人に与える。これがあるからうちは職人が増える。職人大工になろうというのは、本当に大工になりたいという気持ちで入ってくるわけ。

 

それが意に反して、今の建物は、工場で出来たものをビスでとめるだけ、これでは大工とは呼べないんですよね。だから大工に失望して、大工のなり手がなくなる。技術の低下が起きるから工業製品で素人で出来るものに変わる。ひとつおらんようになると、そっちにばっかり。どこまで無垢の木できちっとした仕事ができるか、本当にそういう人がやろうとしたときにうちがあると、そういう位置づけになりたいし、古いものが簡単に入れられるそういう工務店になりたい。今は、木組みの手で組んだようなことができる工務店は半分くらいじゃないか。

 

業界全体でみると本当に残念なくらい少ないですよ。だから今いるうちの若い子は宝になると思う。この四月から、四方転びいいまして、踏み台があるじゃないですか、四方に斜めに足が踏んばっとるわけですね、これの仕事の講習会を会社でするんですけどね、うちの職人7名対象にする予定。若い子向けに。

 

業界全体でも育成を。大工も昔は見て覚えろといってたが、もう教えてやっていかないと。機会が少ないですから。

なんば建築工房のこと|会長インタビュー

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