Vol.18 職人の手と機械の違い

Q最近梁を見せるとかそういう家も増えてきましたし、和風の家にしろ木の家がだんだんいいものが増えてきています。お客さんからすると、木を見せて木の香りがしていればそれが本当に技術のある家なのかどうかわかりづらくなっていませんか?

 

まず、ほとんどのところが集成材と呼ばれるものを金具でかっちゃんかっちゃんはめ込んで、梁だけ見せるという家がありますけれども、どういったらいいですかね、やはり、手で入れること、そこに自然な木を使ったらやはり受ける側も自然な感覚でその構造美が入ってくるんですね。確かに直線だけの組みいうのもあるんです。だけど、単価にもよるんです。

手でその木組みを直線の木でもいい曲がったものはだいたい切って使う、刻むわけですけど、直線の木でも手で刻んで組み立てたものは自ずから仕事の跡が全部残るんですね。こみせんであるとかそういうものがね。組み方も違ってきます。機械で組んだのとは違ってきます。それはプロならすぐわかります。手で入れているな、機械で入れているな、長年入ってじっとしておくとわかります。必ず分かってきます。そりゃ機械でやった方が安くつきます。

手でやった方が高くつきます。どう違うんだ、というんですけでも、やはり手で刻むいうものは、木は必ずどっちかの方に曲がりますから曲がる方に木を組んでいくんですね。だからいつまで経っても口は開かない。家が締まるといいますかね、手で刻むと。木が曲がる方に向かって中心になる方に向かって木を使いますから、長年経っても中へ中へ曲がろうとするんで家が締まる。これを何も考えずにやったら外へ膨らむ家を作ると長年経って外へ外へ口が開くということですね。

 

Q.締まるいうことは、家にどういいわけですか?
 

締まるということは、家が動かないということです。確かにある程度時間がかかると柱の隅々が少し空きますけども、おそらく4,5年したら、もう完全に落ち着きますので、普通、私たちは、中塗りとかそういうところでとめて、4.5年経って上塗りかけるわけです。そうするともう一生もんです。

 

Q強度が上がるということですか?
 

そうですね、木と木がきちっと合うわけですから強度は上がってきますし、木自体、時間が経てば経つほど固くなりますから、80年の家であれば、3倍の240年持つとされているわけですね。集成材いうものはどうしても高温で乾燥させてますので、木なんですけども木ではない。接着剤だけで持っている家というわけですから、油気がなくなりますので風化は早いと思いますし、水にあたるとすぐ腐ってくると。水にあたると弱いですね。

なんば建築工房のこと|会長インタビュー

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