Vol.11 失敗したら直せる余力の必要性

シロアリ被害で得た教訓。
難波社長がお客様に対する会社としてのあるべき姿を語ります。

 

 

                                                                                   [青字]インタビュアー [黒字]難波社長 

 

 

(シロアリ対策には)素材をヒノキにすることと、床下を高くすることと、断熱を下にも設けるということですね。

 

それが僕はこの地区ではベストだと思います。この地区ではですよ。よそへ行くとまた違うんですよ、考えが。よその地区はシロアリがいないから。北へ上がると。いないんですよ。九州とかはおります。この瀬戸内海沿岸は特に多いです。地区地区で、日本中でもね多いところ少ないところ、みなあるんです。こちらでも県北行くといないんですよ、シロアリは少ないですよ。岡山市圏内はみないますね。もうほんまイヤになるほどおりますよ。

 

それはだいぶ経たないと分からないものなんでしょ。

 

そうですね。ひとつ失敗例がありまして。高気密高断熱をやったときに、断熱材を土の中に入れたんですね。当然基礎断熱だから基礎の外側に断熱を入れて、土の中にいれますよね。そうしないと断熱できませんから。仕様書にもちゃんとそうなってるわけですから、仕様書どおりにしたと。で、できあがったと。半年、1年かかってない。半年でシロアリが上まで上がりましたよ。その断熱の小口から。土の中から断熱の中をずっと食べて上へ上がって、木の中へでてきました。

 

それはどうしてわかったんですか。

 

「シロアリが出る!」ゆうて。出るゆうて「そんなバカな!」て。見たら確かにもろに来とるんです。で、もうしょうがありませんから全部ういで(はがして)、外壁も断熱もみなうぎましたもん。それで基礎の高さまでは外断熱。で、今度基礎の内側手に断熱を入れた。で、土からの接点をはなしたんですね。それでま、処理をしたんですけれども。メーカーも「あちゃー!」ゆうな顔ですわ。断熱材はメーカーが全部支給してくれまして、しかし手間賃なんかは全部うちでとりましたね。本当はそこまで責任とる必要はない。自然のもんでシロアリがきたからゆうてね、手落ちはなんもしてないんですから。うちはもう言われたとおりの仕様書できちっとやっとって、「うちはしません」て言うんですけども、それは人情論といいますか。僕が全部負担して直しました。やはり新しい工法ゆうのも、よほど勉強して覚悟をきめてやらないと。で失敗をするから次からよくなると。だから私も振り返ってみて、今まで建てた家が全て良いとは絶対言いません。やって失敗、やって失敗、だから「これは金輪際しちゃいかんぞ」というて、勉強勉強ですね。絶えずこの先もおそらくずっと、勉強になるとおもいますよ。新しいもの、良いものは必ずでてきます。だけど、それを鵜呑みにしてかかるゆうのも疑問がありますね。少しずつ取り入れたりとか、自分で検証しながらやらないと。メーカーがなんぼ良いとゆうても、よっぽど考えてやらないと失敗しますね。だからその失敗したときにそれが直せるだけの余力も会社にないとダメですし。でないとお客様に対しても失礼にあたります。

 

外断熱のいろんなパターンがありますね、やり方というか。代表的なあたりを上げていただいて説明いただきたいんですが。

 

外断熱のやり方ゆうのはそうゆうパターンですね。高気密という取り方はいろいろあるんですよね、また。パネル式でやって云々、そこで気密テープで貼ってとかゆうね。断熱を外にかけるというのは、もうそういうことです。

 

気密で考えると、どうゆう種類が

 

みなさんOMとかなんとかで、気密がどうのこうのよおりますから、気密というものは、要は部屋うちの空気が自由に出入りさせないようにする、それを気密を保つということですね。その気密というのはなぜ必要なのかいう事からいかにゃいかんのですけれども、気密を保たないと、空気の流れが自由に計算できない。壁のきわ、窓のきわ、どこからでも床の下から空気が入るようでは、風の計算ができんじゃないですか。

 

風の計算ができないとゆうことは、

 

風の計算ができないゆうことは、つまりあったかい空気をどうゆうふうに流して、循環ささにゃいけんから、法的には。空気というものは。なら、どこやかしこから来とったんでは、冷たい空気がはいってくるのか、あったかい空気が入ってくるのか計算ができない。で、そのために気密をきちっととってやる。とって、抜くとこと入るところというのを計算に入れて、空気を部屋の中をきれいにとおしてやるわけですね。きれいなところから空気を入れといて、トイレとか風呂場からとかそういうところから空気を抜くという。逆にそこはあったかいでしょ。居間とか寝室とか。そうゆう所から空気入れて、ぬくいところから空気を流していくわけですから、洗面所、風呂場、廊下なんかも、いつもあったかい空気が流れてゆく。だから部屋の中が一定の温度を保つという。計算上はそうなります。ただ、どこまでの気密を保つかゆうのが大変難しい問題です。

 

それが基本的な考え方で、手法がいろいろあるということですね。

 

パネルにベニヤ板を張り付けて、目張りしただけでもとれますし、普通の土壁をしたとしましょう。ビニールをはりつける。ビニールハウスのビニールそれでも気密とれるんです。気密をとれさえすればいいわけですから。そうゆうやりかた。そのために、いろんなメーカーがいろんな呼び方してますけども、なんやらパネルとか云々だとかゆうてしよりますけども。理屈、基本はそれなんです。ですからなんも、決まり切って市販されよるものを買う必要はないし、できるんです。そういうことです。

なんば建築工房のこと|会長インタビュー

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