Vol.23 なんばらしい家とは何か?

 

Q.ほぼ100%お施主さんの要望をききますか?

 

要望というのは聞いているつもりですね。提案するものも変なものは絶対提案していません。自信があるから提案しているわけで。お客さんが使い勝手がここが悪いいうたら、どう変えようか、導線はどうしたいですかと聞いて、組み合わせを変えればいいだけのこと。

 

部屋が足らなかったら、中二階を作るなどいろいろな提案ができるじゃないですか。お風呂とか洗面所の天井をぐっとおさえて中二階分を作って、そこへまた違う空間をほりこんでやるというようなこともありますね。どうしても30坪でしか単価合わないといわれたら、中二階の小屋裏に子ども部屋を創ったり。子どもも丸太があるような小屋裏も楽しいだろうと思うし、そういう提案をもっていきます。真四角の部屋の中でこども室を作る必要もない。それはもう臨機応変ですね。

 

Q.その中でなんばらしさ、さすがなんばさん、というどこかに残しておく。見せ場を作る?

 

いや、作ろうじゃなくて、結果がそうなると思う、僕は。作ろうと思うとやらしくなる。この家を頑丈にしよう思うから、そこに丸太を入れるし、やすめというものを入れたりする。仕上がった時に結果出てきた。これみよがしじゃなくて、結果でそうなった。それを、みんながなんばらしいというのかもしれない。今まで丸太入れたりとか、これみよがしで入れたことはない。

 

うちは、4代目、現社長は5代目になるが、昔から古い材木があったわけです。何十年も前にそういう材木があるから。この材木はここに使ったらいいんじゃないかと考えて使っている。確かに今買えば、10万以上するようなものも、3万程度で使う。そういうことはあります。それもなんばらしい、いえばなんばらしい。

 

Q.見せ場をわざわざ作るわけじゃないんですね?

 

使う場合は、こういうおうちだと、お客さんのためにこの木はいい木だから、ここへ使ってあげた方がお客さんが喜んでくれるだろうなと思って使う。人に見せようとするのではなく。お客様が喜んでくれるだろうという意味で使う。これみよがしではない。それを入れようとして最初から10万円の材木をいれるわけじゃない。けど。そういう木を持ってない人は、材木屋でわざわざ買われるから高い。うちは昔からもっとるから安い。買って50年経ったような木もたくさんあるし。それもうちの特長。

 

Q.お客様がよくなんばさんらしいというのは会長はどんなふうにとらえていますか?

 

なんばらしいというのは、外観については手前低く。奥へ行くほど高く。玄関や進入路からみて、手前を低く、奥へ行くほど高くすると家は落ち着く・普遍的。手前が高くて後ろ低くしたら圧迫感。

 

Q.見た目の美しさですか?

 

誇れるのは、無垢材の木を使って家を建てましょうとすれば、なんばは一番安くできる。材木を持っている。材木もよろこぶ。使ってもらえる晴れ舞台だから。誇りかぶっててもダメ。それもうちの強み。

 

Q.他の工務店は?

 

これがいるということで買うと高い。市へいって山積みで、これ一枚だけくださいといえば高い。山積みの中で一枚だけ買うと高い。一山でなんぼという買い方。

 

Q.在庫のリスクがありますよね?

 

たまります。金利ばっかり払い。利益をうまない。でもこれがうちの強み。無垢材をなんの抵抗もなく使える。無垢の木を使うということは、のみも使う。かんなも使う。それで技術が上がる。これが集成材だけだったらビスだけでいい。そこの判断。ただ単に利潤だけを追うなら絶対持ちませんよね。だけど、持たないということは、絶対技術力はおちると思っている。

 

それで教育ができる。無垢の木をやることによって、削れんからなにくそといって削る、それが職人を自然にそだてている土壌。これはあたっているでしょうね。

なんば建築工房のこと|会長インタビュー

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