Vol.21 職人の手が入った家を建てるメリット

 

Q.職人の技術を使った家、使われない家、それぞれどんな違いがありますか?

 

技術を使ってない家だと、まず、30年後に直すところがたくさん出るでしょうね。新築して入りました、30年経ちました、いうところで。技術をを使った家は、その空間から受ける感じ、ものすごく穏やかな感じで、特に子どもにはいい空間。家に教えられるといいますか、そこにはやはり、木があり、土があり、紙があり、というそういう空間で人間が作った手業が残っているわけですね、その空間から教育を受けるわけです。

 

ぼくはそういう家では不良に育つ子どもは育たないと。逆にクロスとかコンクリートとか、そういうものに部屋の中に無味無臭というか無機質といいますか、そういうところで育った子は恐ろしいなと。逆に木があってとげがたったということもあるかもしれませんけど、僕はその方が人間くさい、もっと心豊かな子に育ってくれる、これはお金には換算できない、僕はそう信じてます。家の建て方いうのは、子どものその家の教育に大きく影響すると思います。

 

Q.それぐらいパワーがあるということですよね?

 

私がなぜそんなことをいうかというと、小学生の頃、高梁におふくろの出所がありまして、田舎なんですね、囲炉裏があってその上は丸太で、寒いのなんの、真冬はね。だけどその囲炉裏に火が燃えて、そこにおじいさんがおり、おばあさんがおり、子どもがおり、ひとつになって囲炉裏の火に手をかざす、肩が触れ合うわけですよ、これがひとつの愛情を育むといいますか。どこの部屋にいってもぬくぬくしとるというのも確かに、私も今そういう家を作ってますけども、本来は寒いときには寒い、暑いときには暑い家でもかまわんと。がまんできる程度にですよ。

 

だからガチガチに断熱・機密いうものをとる必要もない、戸を開けたときには外の様子が感じられる、鳥の声がし、春だなあとか、ああこれから暑くなってくるかなあとか、寒くなったなあというのが感じられる。戸を閉めれば家の効率ができる、その程度でいいんじゃないでしょうか。その方が人間くさい。

なんば建築工房のこと|会長インタビュー

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