正田 順也 自己紹介へ

格子の役割

2019/08/27(火) すべて工房あれこれ

おはようございます。株式会社なんば建築の代表の正田です。
皆さん、今日もお仕事頑張りましょう!

 本日は、格子についてご紹介いたします。
こちらは倉敷市下津井の街並み保存地区の建物です。下津井は今年日本遺産に認定され、昔は北前船という船が北海道からニシンのカスをもって貿易に来ていた港なのです。大きな富を生んだ北前船はこの地域の立派な建物にも影響を与えました。

この建物を見てみると客間側にこのような格子を目にすることが出来ます。特に町屋など街道に面した部分にはこのような格子が施されています。この格子はどのような機能があるのでしょうか?
街道からの目線を遮り通風と防犯の確保をすることです。かつデザインもなかなかのものです。
親格格子1本に子格格子2本と上下に立派な框があり太い格子でしっかりとした構造で台格子といいます。
この格子はバランスもよくなんだかうっとりしてしまいます。

 

 部屋内からみるとこのような見え方で、外が明るいため昼間は部屋内から外の様子がうかがえるようになっています。
町屋ではこのような格子が機能とデザインを兼ね備え使われています。

1ページ (全2ページ中)