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棟上げと結の精神

正田順也 自己紹介へ
2019/07/22(月) すべて工房あれこれ

本日はお日柄もよく総社にて棟上を行いました。
一日で柱や梁や屋根の小屋をくみ上げていきます。最近では屋根下地や外壁まで行う家までありますが当社では構造躯体と屋根下地の一部をくみ上げるのに精一杯です。お施主様にとってもこの日は特別な日で、多くの職人さんたちに協力をしてもらい図面で見ていた家が現実の形が見える日でもあります。

ところで、棟上げという言葉。皆さん棟を上げるとは?何を上げていいるか分かりますか???

図面で見るとこの屋根の一番高い部分のことを「棟(むね)」といいます。昔はこの屋根の一番高い部分を上げるということに特別な意味があり、海の引き潮でなく満ち潮の時を見てこの棟を上げ縁起を担ぎました。(潮が悪い場合は半紙を棟束に挟み引き潮時に棟を上げても良いということもできます)

最近では棟上をして持ち投げをするというと自分の家を披露するイベントという認識も多いですが、昔は家を建てるというと地域のインフラを皆で整備する「普請(ふしん)」という考え方がありました。そして、家づくりは大工棟梁をもとに地域の人たちが集まり総出で棟上げを手伝い家づくりをしていた文化があります。
この助け合いの精神を「結(ゆい)」といいます。

今残る棟上げの餅まきやご祝儀は、家主が結の精神のもと地域の手伝ってくれた皆さんに感謝を伝える場でもありました。
現代では家づくりもドライになり、家を建てるというより、お金を出して家を買うという風潮があります。
結の気持ちで建てるか家を買うのか?それは私たちの家づくりの姿勢やお施主様の気持ちにかかっていると感じます。

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