正田 順也 自己紹介へ

大黒柱

2019/09/03(火) すべて

皆さんおはようございます。株式会社なんば建築の代表の正田です。 
天気も少し回復して暑さが戻りましたね。皆さん十分水分をとってお過ごしください。

本日は、大黒柱について。
昔の住まいにおいて大黒柱は間取りの中心であり、構造的にもその家の中心となる柱でした。
お父さんのことを「〇〇家の大黒柱」という表現もあるように精神的にも大切な存在です。今ではお父さんの存在も薄くあまり使わないですが、、、笑。

古民家などでは最初に大工柱を立てそこから建前をおこない他の柱とは明確に区別され良質でひときわ大きな木材が使用されます。樹種としては、ケヤキやサクラなどの広葉樹や、木目が緻密なヒノキなどの針葉樹が使われます。大黒柱の定義としては6寸以上(18㎝以上)の柱で、大黒柱に準ずる、中黒柱、小黒柱と複数本あります。
写真のように大きな空間をつくるときの丸太が取りつく、重量がかかる部分に使われます。

最近では、プレカットが進み機械加工が出来ないこと、丸太など大きな構造材をつかう家が少なくなったこと、手間がかかることから大黒柱を使う家はほとんど無くなりました。職人の手仕事で大黒柱をつかい、なんば建築工房らしい家づくりをしていきます。

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