正田 順也 自己紹介へ

桧の枠材 3方無地、2方無地???

2019/05/13(月) すべて工房あれこれ

 

工房の加工場では、桧の枠材を大量に仕入れてストックしています。
何に使うかといいますと、家の窓枠や扉の枠に使っています。最近では工業製品枠でビス止めという施工がほとんどですが、なんば建築では、窓の大きさや収まりに応じ仕入れた桧の枠材を加工しています。なかなか、感じが良いですよ。

  

その桧の枠材の上に、このようなマークがあります。
????? 三方無地 横に『ム』というマークが、、、、、。
????? 二方無地 横に『ム』というマーク。

一体、この表記は何でしょうか?笑

こちらは、材木の4面のうち 3方面に節が無いのが三方無地、2方面に節が無いのが二方無地、1方向に節が無いのが一方無地。
という、具合に面に節があるか無いかを表しているのです。
もちろん、節が少ない材料の方が高価になり、大工さんは枠材を加工する時にこの家で使う枠方向を考えて材料選びし加工をします。一つ一つ丁寧に。

昔はこのように一軒一軒の家の事を考えて材料を見て、綺麗に仕上げを考えたり、家のためにと職人が腕を振るっていたので家づくりにも魂がこもっていました。

最近の家づくりを考えると、何でも手軽に、早く、安く、誰でも効率的に という考え方が広がっています。なんだか寂しく感じませんか。どのような家で人生暮らすかにより、人間の価値観や考え方も大きく変わると私は感じます。
やはり、人の住む『家』は人の手で。そこで育つ家族は幸せになるような気がするのです。皆さんはどのように感じますでしょうか?

 

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