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木の断面

那須史郎 自己紹介へ
2019/10/19(土) すべて工房あれこれ

  

上の写真それぞれ桧の断面を撮影したものですが違いが分かりますか?

左から自然乾燥の芯持ち材です。
年輪の中心いわゆる芯が残っている材が芯持ち材です、芯持ち材の方が強く、柱・梁などの構造材に使います。  尚且つ自然乾燥材となると乾燥していくにつれ芯の部分から外に向かって割れが発生します、割れが出てしまうと化粧柱としての商品価値が無くなるため1方に背割れと言って鋸目を入れ他の場所への割れを軽減します、乾燥が進むにつれ背割れが開いていき収縮の歪を吸収します。

中央は、人工乾燥の芯持ち材です。
製材から短期間で商品にする為には、製材をした水分の多い木を乾燥機の中で人工的に水分を取り除き乾燥させます。  断面をよく見ると割れがあります、この割れは、表面には見えてきませんが材料内部に多く発生しています。  この人工乾燥の材料には、長所と短所があり長所としては、含水率が17%前後で安定していて収縮による反り・ねじれ等が少なく寸法の狂いなどがほとんどありません、その一方、窯の中で人工的に乾燥を行う工程で、ひび割れを防ぐために温度を上げ、リグニン成分を軟化させ木の組織結合を一度破壊し水分を抜いていきます。 その時に本来持っている脂分も少し抜けてしまい強度、粘り、艶、色、香りが自然乾燥材より劣ります。 また温度を上げる事でセルロースが糖分に変化し耐蟻性が低下するとも言われています。

右の写真は、同じ桧ですが芯持ち材でなく芯の無い芯去り材です。
この芯去り材の特徴は、木目の美しさです。  写真断面の両側は、「正目」、上は、「板目」(筍のようなきれいな木目)が表面に見えてきます、和室などの化粧材として、それぞれ使い分け木目の美しさを楽しむことが出来ます。  化粧材なので木目の美しさにより値段が違い、高級材として扱われます。

これからも色々な木を使い分けながら職人の手仕事を生かし一軒一軒、心を込めて建てさせて頂きます。

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